椿本力三郎

ヒートの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
4.5
追うアル・パチーノ、追われるロバート・デ・ニーロ。
この2人が画面に登場している時点で
贅沢かつハイカロリーな圧がある。
良い意味でベタなハードボイルドな展開で
2時間50分の尺があっという間に過ぎていく。
但し、どちらが「追い詰めているか」という点においては、
目まぐるしく攻守が交代し、高度なチェスを見ているようだった。
クリス役のヴァル・キルマーとデ・ニーロの仕事を超えた信頼関係が良い。
また、子役のナタリー・ポートマンの存在感。
追う側も追われる側も私生活では孤独という陰影が切ない。