もめん豆腐

レクイエム・フォー・ドリームのもめん豆腐のレビュー・感想・評価

4.8
すごいものを観た。
噂通りだった。
粗めのあらすじしか読んでいなくて本当に良かった、ナイスだったよあてくし。
本当に観たい作品を観てしまうのが勿体ない病を患っているので、ずっと漬け込んでいたのを観てみたら、すごいのなんのって。これは変な薬をやるのがカッコいいと思う前の中学高校の段階で観せるべし。薬はね、体の具合が悪い時に医者から出されたものを渋々飲むもんだよ。健康なのに自ら率先して飲むな。痩せたいなら節制して動け。さらに言えば、若い頃に着た服はもう捨てとけ。痩せても似合わん。その時その時に似合う服があるっちゅうもんや。
んで、この映画の出来映えは最高だった。音の扱いが好き過ぎてたまらん。ルーティンの音をメロディー扱いにするなんて。現象時に出る音まで魅せてる。音・映像・編集・衣装何もかもに文句のつけようがない。感嘆するのみ。カラーリングした髪に地毛が出てくるところで時間の経過を表したり、手が込んでる。出てる役者全員も達者。ジャレッド・レトは当然なんだけどさ、エレン・バースティンが迫真の演技なの。でも不思議なのが

ジェニファー・コネリー、なぜこの役を受けた?

という最大の疑問。骨太にも程があるだろう。アイドルだと思ってたから口あんぐりだったわ。
よく一皮剥けたなんて言うけど、これは一皮どころか何皮剥いてるんだよ、ちょいと。ってツッコミ入れたくなっちゃった。
誰一人救いがないとは聞いていたものの、それでもマリオンにだけはなりたくないと思った。あれは屈辱にも程がある。
また観るか?と問われたら食い気味に
観る!と答える。これは“人”を表現した優れた映画。
もめん豆腐

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