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麗しのサブリナのkojikojiのレビュー・感想・評価

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)
4.5
私がこれから観る予定のオードリーの映画は7作。
①麗しのサブリナ
②許されざる者
③噂の二人
④戦争と平和
⑤昼下りの情事
⑥緑の館(暗くなるまで待って)
⑦ローマの休日(8月25日~ 4K版上映 淀川長治の解説付き これがラスト)
こんなスケジュール。

残念ながら、「緑の館」は簡単に観れそうではない。今のところ媒体がないのだ。それでそれに代わる作品として「暗くなるまで待って」を準備している。

 さて今日は「麗しのサブリナ」 
 「ローマの休日」の翌年に撮ったこの作品、スターになったオードリーに準備されたのがこの作品だ。相手役はボギーことハンフリー・ボガード、慕情のウィリアム・ホールデン。
おじさまたちはオードリーに首ったけだ。

1954年 アメリカ🇺🇸映画(7/22 25歳)
監督・脚本はビリー・ワイルダー
脚本サミュエル・テイラー(英語版)
アーネスト・レーマン
原作サミュエル・テイラー
『麗しのサブリナ(英語版)』

 大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナ(オードリー)は、一家の次男デヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に失恋し、2年をパリの花嫁学校で送る。やがて帰ってきた彼女は、見違えるよう令嬢に成長していた。そんな彼女に夢中になるデヴィッド。そして弟を心配した真面目な長男のライナス(ハンフリー・ボガード)まで、サブリナの虜となってしまう。そんな話。

 もちろん監督はビリー・ワイルダー。
この時代、ロマンチック・コメディを撮らしたら、右に出るものはいないこの監督。その力を思う存分発揮している。ロマンチックラブコメの王道中の王道。(と私は思っている)
男心をくすぐるのが上手い。女心はどうなんだろう?女でないからわからないが。^_^

 テーマ曲がたまらない。フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフが1946年に歌った「La Vie en rose 」(日本名『ばら色の人生』)。これがいい。

なんてロマンテックな曲だろう。
🎵フーフフフ フフフ フフフ

オードリーがこの曲を歌うシーンは最高。

これだけ揃えば、ヒットするに違いない。
痺れる。
何度観てもこの映画はいい!

特に三角関係がたまらない。
私はこれまで繰り返し言ってきたが、三角関係の最高傑作はフランス映画「冒険者たち」だと思っている。
ジョアンナ・シムカスが選んだのがドロンでなく、ずんぐりむっくりのおじさんリノ・バンチュラ。これがいい。(ラストの船のシーンのハンフリー・ボガードのズボンを見てほしい。おじちゃん! だから( ◠‿◠ ) )


この「冒険者たち」の原点はこの「麗しのサブリナ」にあると勝手に思っている。
それにしてもこの映画でオードリーと初めてタッグを組んだジバンシーの衣装を、見事に着こなしている。オードリーはどのカットを観ても美しい。中でも当時話題になったサブリナパンツは今見ても色褪せないすばらしさだ。
「麗しの…」とか今の時代では絶対につけない邦題も大好きだ。

2023.07.25視聴349
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