Eyesworth

マレーナのEyesworthのレビュー・感想・評価

マレーナ(2000年製作の映画)
4.8
【マレーナのケツを追いかけて】

ジュゼッペ・トルナトーレ監督による2000年のイタリア映画。

〈あらすじ〉
第2次世界大戦中、シチリア島の漁村。村で一番美しい女性・マレーナ(モニカ・ベルッチ)は、出征した夫の帰りを1人で待ち続けていた。そんなある日、12歳の少年レナート(ジュゼッペ・スルファーロ)が彼女に恋をする。それ以来、彼はマレーナを四六時中見つめつづけた。やがて敗戦と共に、彼女に悲劇が訪れる…。

〈所感〉
前半コメディタッチでとても面白いが、後半は一転。とんでもなく胸糞悪い展開へ。でもこういうの好きよ。はい、正直あのシーンでめちゃくちゃ興奮しました。我悪魔なりけり。誰もが振り返る美女というのはよく聞くが、実際にこう映像で見せられると壮観である。言ってしまえば、性の芽生え著しい12歳の少年レナートがモニカ・ベルッチ演じるマレーナをひたすらストーカーするだけの作品だ。周りの男達は下心だけの言わずもがなのクズ共だし、女達もマレーナへの嫉妬心からありもしない事実をでっち上げていて見苦しい。そんなあまりにも哀れな彼女だが、主人公だけが知る真実が物語を救いのあるものにしている。好きな人に触れない話さない恋というのはあながち本物の恋かもしれない。一生交わらないかもしれないが、少年にとっては忘がたい宝物となったのだろう。そういえば、オナニーのしすぎで失明するというのはどこから生まれた迷信なのだろうか。そりゃあんな地震みたいな自分磨きしてたら悪魔に取り憑かれたとでも思うわな(笑)
Eyesworth

Eyesworth