RIO

夜ごとの夢/イタリア幻想譚のRIOのレビュー・感想・評価

4.0
「夜ごとの夢 ~ イタリア幻想譚」
さまざまな愛の物語

☆1「青い犬 LE CANE BLU」
ジュゼッペ・トルナトーレ

青い犬が可愛いし
犬が素敵過ぎて
ずっとずっと続いてほしい
なんとも人情味あって
教会に入って来た犬との攻防戦は
フィリップ・ノワレの絶妙な
演技が光ってます

トルナトーレの「LE CANE BLU」最高!
2作目の「特別な日曜日」にも
犬への愛情が食い込んでて
お腹の底から笑えて哭ける

夜のイタリアの街が幻想的
犬のつぶらな瞳とあったかさが
終わったあとに余韻として残る
その後の二人が気になって仕方ない


★2「特別な日曜日 La Domenica Specialmente」
ジュゼッペ・ベルトルッチ

ブルーノ・ガンツが出てます
オルネラ・ムーティが
スイカを食べる姿が官能的に美しい

背徳を思わせる目線にヴィットリオが
どぎまぎしている
夢想する女が惑わす日曜日

ずっと流れる音楽が
ときにシリアスな物語を最大限に
愛情深いものとしてくれてる
エンニオ・モリコーネ

☆3「炎の中の雪 Il Neve Sul Fuoco」
マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ

カテリーナの告解
歪んでるようで正直にも見える

スポサの告解
天井を見上げる
見るまま
見られるまま
ある空間を通して繋がってる
母親と嫁

外は雪が降っています
同じように屋根裏に散る雪
そっと想いを届けるように


フロイトによれば
夢は抑圧された
願望の無意識的な発露
その暗示を読み解き
抑圧から解放することで
本人の自覚ないストレスに起因する
種々の心身症状が治癒

相手が何をしてほしいか
いつも分からなくなる
だけどそれを考えることが
生きることなのかな
なんて感じました✨

赤いバラの花束の青年

鳥は飛び立ってもいずれ
仲間を連れて戻ってくる
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