RIO

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワーのRIOのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

難しい問題提起だったので考え中のすっきりとしないレビューなので
お読みになると不快かもしれません


始まりは悲しさから始まった
女性は皺ひとつ許されない若さを重視される その事実に虚しさに陥るという内容からして疲れる 見られる主体として過激になるアンチエイジングは本人の問題ではなかろうか
ハンナ・シグラとかアンナ・カリーナの意見はどうなのか聞いてみたい
アニエス・ヴァルダは「見るがいい こちらも見返す」と引用してました

映画の作品において女性を撮る立ち位置としての一石を投じた感はありましたが数々の名作の細かいシーンにあれはないとか正直理解できない
メンケス監督独特の猛攻撃に今回は気持ちが萎えた

スフィア・コッポラの撮ったヨハンソンのお尻をあんな風に感じるとはっ 自分はあの横たえた体に感情とか流れる時間を感じていた それに家父長制から続く偏見に流されてはいけないとかで私は男目線寄りなのかとしなくてもいい分析をしました

女性の肉体を主体としてしか見てないという男性目線を椅子に座りスクリーンを眺めているメンケス監督が強め
意見する女性の大半は先輩に当たる方々で若い時代はどうであったのかと疑問が残る
全く違う世代とかの意見はなかったのだろうかレア・セドゥがアデル・ブルーで肉体の露出時間が長い為に自分が娼婦のように感じて不快であったとも取り上げていた

同性愛者が見る視線とは違うとも言ってましたが「ファスビンダーのケレル」はメンケス監督にはどうなのかな

1つの観点に絞って同じような意見を続けまくる方法は効果的とは思えない 別の伝え方にして欲しかったです
作品の本筋には全く関係ないと感じているものでも人によっては共感しているものでもある 映画はもっと全体的な要素で感性が受け取っているから
そこまで言ってしまうと余分だなという部分こそ個性なのではないかなと言いたくなった

メンケスが肉体を主体としない撮り方をしているのはよく理解できた
今作品においても「マグダレーナ・ヴィラガ」にも感じましたが ある程度の覚悟(気合いっ)をしないと観れない監督です
RIO

RIO