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エイリアン2のcinemakinoriのレビュー・感想・評価

エイリアン2(1986年製作の映画)
4.5





“This time it's war.”







もう何回観たかわからないが、少なくともFilmarksを始めてからは観て無かったので、改めて再鑑賞からの感想を投下。








【ALIEN】 から 【ALIENS】へ。


何!
このすっごくシンプルでわかりやすくて期待値爆裂な続編タイトルのアップグレード!
邦題よりずっと原題のほうが訴求力あるやん。


はい。
まんまタイトル通りの内容となっており、史上最高の続編とまで言われた当時の評価に異論なし。

そして監督も
リドリー・スコットからジェームズ・キャメロンへ

シリアスなSFホラーから娯楽エンタメアクションへ、これまた見事なアップグレードが功を奏して、一層ファンを獲得し、シリーズ化を決定づけるに至ったであろう結果をショーレースと言う証で残している。



とりま、どちらの監督が良いとか、1派か2派かは置いといて、すんばらしい程の続編みに溢れている事を備忘録として記したい。



あのドキドキハラハラの猫ちゃんとの脱出劇から、なんと時は経つに経って57年後!!
リプリーはもはや時代錯誤と思いきや、いやいやどうして半端ない存在感とフィメールヒーロー感がこれまたスーパーアップグレードと来たもんだ。

1では控えめな描写だった群像劇、そしてそこに“戦争”的要素をぶち込んだエンタメアクション、ヲタ心を更にほじくり回されるほどのガジェット&メカの進化!
普通なら、「1の方が断然ストーリー的にも良かったなぁ〜」と酷評を招いてしまいそうな展開や演出になりそうなものの、見事にファン層を単純に増やすに成功した類稀な例と言っても過言じゃないっしょ!?



いや、わかるよ
一部、リドリー・スコットの方が脚本が素晴らしいしリアリティがあったという声が飛び交うのも。
それも同感。

でもね、ジェームズ・キャメロンのエンターテインメントととしてのアップグレードは、リドリー・スコットの初作で撒かれた伏線やプロット、定義やロジックをしっかり尊重し、それを下地として映え映えなSFアクション映画として別の魅せ方で勝負して大成功している訳よ!
コレってすごくない?



で、
なんと言っても今回のプチヒロインはニュート役のキャリー・ヘン。
単なるたった1人生き残った女の子だけじゃない活躍っぷりは重要人物のうちの1人。
更に前作にも登場したアンドロイド。
もちろんこちらも57年後の進化を色んな場面で我々に魅せてくれる。
前述した通り、その他にも爆裂強えフィメール戦士や、クズ役員的なイラつきキャラ、頼りなさそうで意外と、、、な男など、ストーリーを追うごとにキャラも変化や成長していく群像劇が堪らない!
これが1には無かった映画としての上手な上書き。

流石は【タイタニック】【アバター】【ターミネーター】といった、とてつもないエンタメブロックバスターを世に投下しているだけありますな。

対照的に
リドリー・スコットといえば【グラディエーター】【ブレードランナー】【ブラックホークダウン】からも伺えるように、エンタメ寄りの中でも比較的シリアスな方向性が特徴的。


【ALIEN】→【ALIENS】
両作を立て続けにニコイチで観る事で、一層両監督の良さが味わえるのも贅沢な二本立てプランなのでおすすめ。


結論、私にはどちらの方が面白いというには語れない。

3以降との関連性とかなんとかは、取り敢えず置いといてネw











“その子から離れて!”
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