荒澤龍

ナイト・オン・ザ・プラネットの荒澤龍のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・ジムジャームッシュ監督のオムニバス映画。
・ムーディーな映画。夜のタクシーが良い。運転手と客は一期一会でそれが都会の冷たさや儚さにマッチしている。1990年代の街並みや車など全てが小物めいていてときめく。
・日常のある一日を切り取った映画だから、その人の背景や人生、人柄を想像させる余白があって楽しい。
・癖のある登場人物ばかりで、みんなちょっとずつ何かを抱え、ちょっとずつ変な部分があって、ちょっとずつ良い面がある。

・音楽もJazzとbluesをミクスチャーしたような曲でTom waitsというアーティストを初めて聴いたが映画の雰囲気に合っていて良かった。
・調べるとTom waitsは2002年にジムジャームッシュ監督 のオムニバス映画Coffee&Cigarettesに出演もしているそうなので、次はそれを観ようと思った。

響いた場面
・金は必要だが重要ではない。
・Romeの運転手ジーノが捲し立てるように話し続ける姿がエミネムを思い起こさせられ、もはやかっこいい。シュールな牧師の顔の演技も好き。
荒澤龍

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