シュガー

ターミナルのシュガーのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
3.8
以前から気になっていて、やっと見ました。
心温まる物語で本当に面白く、楽しめました。
見終わった今ものすごい温かな余韻に包まれ、充足感に満ちています。

いつ故郷へ戻れるかもわからず、帰ることも外へ出ることも許されない。それでもビクターは取り乱さず、今自分に出来ることをどれだけ邪魔されてもめげずに探し続けた。
彼がニューヨークへ来たのも、大切な目的を果たすため。その日が来るまで、困難な状況でも強い心を持って日々を過ごした。勇気付けられます。大袈裟かもしれないけど、あの缶は彼の生命力の源のような、そんな存在に思える。そして何より、心優しい。

『人は皆 何かを待ってる』
待つ心は、時にいろんな感情、時間を連れてくると思う。待ちくたびれることもきっとある。
それでも、彼を見て思ったのは、ただ待つだけじゃなく、いつかの未来に向けて今の自分に出来ることを一生懸命やる。できることなら前向きに、楽しみながら。やがて訪れるその瞬間は、人生でかけがえのないものになるだろうと思う。とても励まされ、日々を楽しみ、待つことをおそれず生きていこうと思える素敵な映画でした。
シュガー

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