バンバンビガロ

飢ゆるアメリカのバンバンビガロのレビュー・感想・評価

飢ゆるアメリカ(1933年製作の映画)
3.6
社会派のウィリアム・A・ウェルマン監督による当時のアメリカの社会問題を濃縮して描くような要素てんこ盛り映画。
邦題の『飢えゆるアメリカ』は恐慌の真っ只中にあったアメリカを直に表すタイトルで悪くはないのだが原題の『Heroes for Sale』の方が皮肉が聞いてて良い。
戦争で国のために戦って帰国したにもかかわらず、負傷が原因のモルヒネ中毒で仕事を首になり入院、退院後生活を立て直そうと努力するも労働者の暴動に巻き込まれ投獄され、最後はどこにも居場所を見つけられずにアメリカを彷徨う。ブルース・スプリングスティーンの『Born in the U.S.A.』みたいな話で、こういう退役軍人の苦境を扱った映画としてはかなり早い時期の作品だと思う。
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