プライア

ジェネラル・ルージュの凱旋のプライアのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

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ジェネラル・ルージュと呼ばれる医者(堺)がいた。
緊急病棟という部署は儲からないので病院は嫌うものだが、
火災で怪我人が多数出た際に、受け入れ先の決まらない患者を、
独断で全て受け入れて診察した過去を持っていた。

ある日厚労省に堺が業者と癒着しているという密告が入る。
堺は事実を認めたが、私的流用はしていないという。
上記のように病院は緊急病棟に力を入れず、物資なども不足しており、
それらの補充や赤字の補填にのみ使ったとのことだった。

そして堺と対立する高嶋が、これを強く弾劾する。
しかし実はこの匿名の密告は堺自身によるものだった。
この事実を知れば、病院も緊急病棟に力を注ぐだろうというもの。
自分が首になってでも、という医者らしい心からの行動だった。

では厚労省に密告の内容を転送したのは誰か?
言うまでもなく高嶋しかいない。これがバレて、失脚(場)
その直後、またまた大爆発か何かで大量に患者が運び込まれた。
そしてまたまた堺は大車輪の活躍を見せた。
また堺が賄賂で購入していた器具がここで役に立った。


堺は退職の意志を固めていたが、実は「私的流用」していたことがバレ、
病院の命令を聞かざるを得なくなり、現役続行となった。
ちなみに「私的流用」とは、大好きなチュッパチャップスだった(場)

最後は何かと力になり続けてくれた看護師長と共に、赴任先へ。
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いやー、なかなか面白かった。
TVシリーズとかも通じてチームバチスタを見るのは初めてだが、
全く問題なく普通に楽しめた。

堺ってあんまり縁がなかったけど、いい役者さんやね。
何とも言えない雰囲気を持っている。
また作品としても、医療現場の問題点について、鋭くメスを入れている。
フジTV系の馬鹿騒ぎ映画と違い、硬派な感じが良かった。

嫁にこの映画の題名聞かれて、「ジェネラルルージュの伝言」
って嘘教えてもた。今見たら「凱旋」やったんやね(場)

ちなみに、大量の患者の受け入れ時、不安で顔色が悪くなり、
医者がそんなんじゃ駄目と看護師長に怒られ、
口紅を借りて塗ったのが、ジェネラル・ルージュの名の由来だった。
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