何回観ても面白くてエンターテインメント性の高い邦画の良作。個人的に『Shall We Dance』と同じ位楽しめるエンターテインメント映画だと思ってる。既に10回以上は観てるのに毎度毎度楽しめるなんて秀逸。
ただ好きになれないヒロインの話があって、それは有村架純さんverと南果歩さんver。他人の性的な話なんて聞きたくな〜い知らんがな〜＆はっきりしない人苦手〜。一人暮らしのくせして旅行すら一人で行く女としては、家計を圧迫し自分を殺してまで気に入らんババアどもと会食するなんて食い気味に断るわ。
その他の中谷美紀さんverと宮本信子さん＆芦田愛菜ちゃんコンビと谷村美月さんverは何度観ても飽きない。
唐突だけど日本ってかわいい女性はたくさんいるのに、こと美人に関しては少数だと感じているあてくし。ここ30年くらい「こりゃあ参った美しい！」と感嘆したのは中谷美紀さんだけなの。その彼女の美しさを切り取った意味でも記念すべき作品。あのシンプルな白のドレスが似合う似合う。何より姿勢が良くて凛としていて、一本も二本も筋の通った女を演じさせたら現在の日本における女性役者陣ではトップだと思う。対して彼女の婚約者を寝盗った女を演じためめたんも強かさを感じさせるいい演技をしていたのも忘れてないよ。お互いが選ぶドレスの対比もグッときた。
そしてこの映画の最大の魅力は格言のような心に沁みちゃうセリフの数々。きっと心が弱々になってる時に宮本信子さんのセリフ
「泣いてもいい。でも自分の意思で涙を止められる女になりなさい」
はこの先人類が滅亡するその瞬間まで通用する名台詞。
弱っている時は変に慰められるより少しエッジのきいた言葉をもらう方が好き。
