フライ

野性の証明のフライのレビュー・感想・評価

野性の証明(1978年製作の映画)
3.7
元陸上自衛隊特殊工作部隊員だった保険外交員の男性が、飲酒運転でダムに落ちた男性の死因含め調べる内、1年前の自衛隊員の時の過酷な訓練中に遭遇した大量殺人事件とも交錯し、過去の機密情報も絡め巨大な陰謀に巻き込まれて行くサスペンスアクションミステリー。
幾つものストーリーが、上手く交錯して行く秀逸な展開がとても楽しめる作品。

1番の見所は、高倉健が演じる元自衛官で保険外交員の味沢と、1年前の大量殺人事件で唯一生き残った、不思議な能力を持つ少女 頼子を演じた薬師丸ひろ子の関係性と、終盤への悲哀のこもった展開がとても切なく、悲しすぎるラストは、初めて見た時、号泣した記憶が。高倉健と薬師丸ひろ子の要所でのセリフも、めちゃくちゃ心に響く良作。

兎に角スケールのデカさが半端では無い!この当時のドラマもそうだが、何から何まで緩い法律の中で製作されている為、その分迫力が凄いが、たまにある変な所で感じるチープさも作品の魅力。久しぶりに鑑賞したが、キャスト陣の豪華さと懐かしさに、とても感慨深く楽しめた。
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