このレビューはネタバレを含みます
“戦略上無意味な戦い”
再鑑賞です
第二次世界大戦をドイツの民間人側から描いた珍しい映画です。
戦時下に四苦八苦しながらも健気に生き抜く村の人々、そして、この映画の主役になる7人の少年達の姿が描かれます。
少年達は思春期特有の様々な葛藤を抱えて生活していた。
そんな中、敗戦濃厚な気配漂うドイツは少年7人にまで戦争に駆り出そうと召集をかけてくる。
少年達は自分達が大人として認められたと素直に喜び村の人々が顔を曇らせる中、意気揚々と軍隊に入隊。
当然、新兵なので何の役にも立てる訳がなく後方の戦略的に全く意味がない爆破予定の橋の守りを担当する事になる。
初めは遊び半分で任務に当たっていた少年達だが、次第に異様な状況に巻き込まれだしている事に気づく。
ドイツ兵が前線でアメリカ軍に敗戦し1人また1人と逃走してきているのだ。
ついには、ドイツ軍のトラック部隊が何台も連なって逃げてくる。
それを追うアメリカ軍。
置き去りにされた少年達は、守れと命令されたから少年らしい純粋さで橋を必死に守ろうとする。
“何の意味もない橋なのに”
彼らが逃げ出さなかったのはなぜなのかなぁ…
愛国心 プライド 責任感
敢えてアホな言い方しますけど戦争って本当にバカバカしいですね。
そんな憤りが湧いてくる作品でした。
それはそうと、人類は懲りないすなぁ。
20世紀で懲りたはずでしょーよ。