役者がセリフ棒読みなところも、そもそもセリフがなかなかチープなところも、話の展開にちょこちょこ無理があることも、ぜーんぶ心の底からどうでもいい。
もしかしたら劇伴が久石譲なこともあんまり関係ないかも…
元刑事のたけしと精神を病んだその妻が最後に旅する話。
映画が始まってしばらく、たけしはヤクザかと思って観てたら刑事だったので驚いた。
全体的に静かな雰囲気でコメディ要素は控えめ。
時折、強烈な暴…
ドタマかち割られるような芯に響く映像美がある 美しさ、だけでは全く形容できない凄みのような きらきらと輝く海とか湖畔で釣りをするのをバックにヤクザの方に歩ってゆく場面とか 言葉や台詞では表すことが出…
>>続きを読む何より久石譲の音楽が素晴らしい。
音楽でノスタルジックな気持ちになり、平成初期の街並みも相まって良い。
夫婦のセリフの少なさ、妻に至っては最後のセリフのみ。
決して多くは語らない。
寧ろいらない…
愛と暴力が混ざり合った作品で分からない部分も多少あったけどとにかく沁みた……。
最初はなんでタイトルがHANABIじゃなくてHANA-BIなのかと思ったけど花と火なのか。同僚の堀部と西、生と死、愛…
観終えた後、作品としての凄さになんだか恐ろしくなってしまった。満足感が凄い。
ずっしりとした痛みの中に西の温かさが存在している感じ。抜け出せない。
冒頭の音楽がとても美しくて繊細で、鳥肌が立った。…