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浮草のねねのレビュー・感想・評価

浮草(1959年製作の映画)
3.8
京マチ子演じる嫉妬に狂う旅女優が全て悪い。全て台無しにして持って行った。
恋敵の杉村春子の風情がなんとも言えず美しい。この2人に愛される座長が中村鴈治郎 (2代目)、適役ある。脚本上では暴力オヤジなのに。。。座長の杉村との隠し子の好青年と若い新人女優が本気の恋に落ちる。若いふたりは清楚で上品。まさに小津の映画の画面のような完璧な構図。座長が言うには、自分とは違って頭の良い息子には真っ当な人生を送って欲しかったと。それがチャブ台返しのようになんでこんなぐちゃぐちゃに?一座は、諏訪→伊那→岡崎→刈谷→志摩半島→新宮のルートで旅する。これはまさにいにしえの神話の登場者が飛んで行った道だ?!そして最後は何故か座長と女優は一座をたたんで桑名に落ち着くらしい。そこに向かう列車の中の2人の図で終了。しかしなぜ桑名なのか?
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