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怪物のねねのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.8
パリ郊外のシネプレックスの大スクリーンで鑑賞。こちらの封切りから3週間程経ってますが、平日の昼間にもかかわらず、それなりの数の地元の人が観に来てました。しかし題名「怪物」がどうしてフランスでは「l’Innocence」となるのでしょうか?
純真?無垢?子供を扱うので忖度したのでしょうか?もしくは深読みせよという事でしょうか?うーむ。

校長役の年配の女性、見覚えがあるのに名前がずーっと出てこなかった。凄く嫌〜な人間を淡々と演じてました。その怖い事!
怪物です。ちなみにフランスでは名優の事をmonstres sacré(e)s=聖なる怪物と言います。日本社会の閉塞感を体現させようと創作した人物なんでしょうが、いくらなんでもそんな独裁者とそれに黙ってホイホイ従う人間って居ないはずです。そして最後のクレジットで田中裕子と解ってびっくり。ジュリーの奥さんですね。それはともかく、安藤さくらも永山瑛太も熱血漢の大人を演ずる快演ぶりが全開。

それでは子供達は?主人公2人を取り巻く同級生が全員性格が曲がってて恐ろしかったです。何より私はここを強調したいです。そしてカンヌではLGBTを題材とした映画ともみなされてたようですが、全く関係ないと思います。
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