ララン

エデンの東のラランのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
3.4
なんだかんだ親の愛って平等じゃないってわかるよね…。
親も人間だからそれは仕方ないんだなぁって成長と共に思えてきたりもするんだけど、それが顕著だった時の地獄っぷりよ…。

農家に生まれた双子の兄弟の弟が主人公。
兄は真面目で父親から愛されるも、弟は反抗的で父親から愛されない。
そんな弟が父の愛を得ようともがく作品。

子供にとって親は全てだから、親は世界で絶対であって、親からの否定は自分の存在の否定と同一なんだと思う。
子供時代に親の愛の獲得ができないと人間関係や自己肯定感などで後々まで拗れるのは、親の愛があらゆる土台だからなんだろう。
でも親は聖人じゃないし、親の事情で愛せないこともあるんだよね。

妹の方が素直でかわいいものだから、親に可愛がられているのを羨ましく思っていた私には何だか溜息ついてしまう作品だった。
だって今でも親から愛されたいと願っているから!笑
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