椿本力三郎

鬼龍院花子の生涯の椿本力三郎のレビュー・感想・評価

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)
4.6
最近の私のシネマライフは
ごしゃごしゃしておりまして。
「鬼龍院花子の生涯」が特に響きました。
夏目雅子の有名な「なめたらいかんぜよ」ですが
「どきや、ワテは高知九反田の侠客、鬼龍院政五郎、鬼政の娘じゃき、なめたら、なめたらいかんぜよ」と省略せずに認識すべきで
さらにシーンが移って「筋は通したかよ」という仲代達矢のセリフまでがワンセットなんですな。
100人が100人引っ掛かる「え?夏目雅子って花子じゃないの?」というトラップもね。
「人間の業」に迫る名作で
これからも何度も見ようと思います。
子役の仙道敦子、チョイ役の若き日の役所広司も素晴らしい(無名塾つながりだと思うが仲代達矢は本気で役所広司を殴っていると思う。美しいね)