仮面の大使

名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)の仮面の大使のレビュー・感想・評価

4.1
 犯人覚醒映画。

 目暮警部、蘭の母親の妃弁護士、阿笠博士が立て続けに狙われる事件が発生。コナンは犯行現場に残された物からトランプが関係していると推理。そしてそこから犯人は毛利小五郎を恨んでいる人物だと推測する。さらなる事件の発生を防ぐため、コナンたちは海中レストランに向かうのだが・・・。

 コナン映画の中でも今作は非常に満足度が高い作品になっている。

 まず、緊張感。レギュラーメンバーがどんどん襲われていく珍しい展開。近年のコナン映画ではなかなか味わえない。

 次に家族の物語。毛利小五郎と妃弁護士の間に起こったある過去。それを思い出し小五郎を信じられなくなる蘭。そんな蘭に対し「事実=真実とは限らない」みたいなことを言う新一がかっこいいし、終盤現在の事件と毛利家の過去の出来事がクロスし、小五郎の行動の真意に気づくというのも良い。今作の小五郎かっこよすぎ。

 そして犯人。正直あの動機で関係ないやつ巻き込みすぎだろとか思ったけど、犯行がばれた後の覚醒シーンが見事すぎて、動機などどうでもよくなるレベル。声優としての力量を感じた。

 その他にも、新一と蘭の恋要素だったり、小学生がヘリコプターを操縦したりするめちゃくちゃ要素などがあり、飽きさせない。面白い映画でした。

 

 

 

 
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