これは僕が発見した名作です。
レビューというよりは思い出を書いちゃいます。
中学か高校の頃、休みの日に友達との約束がないときはレンタルビデオ屋で映画を借りて、反抗期だった僕は家ではなく近所の祖父母の家で観てました。
ばあちゃんは例に漏れず孫にアマアマで、映画観てる間ジュースやフルーツやお菓子が次々出てきてとても居心地が良かったです。
当時はインターネットも無かったし予備知識も無いため、ジャケと裏に書いてあるストーリーの熟読で借りる映画を決めていました。
当時まだまだ疑うことを知らない少年だった僕はものの見事にラストで騙され、文字通り強烈なスティングをくらったのを覚えております。
「ばあちゃん、電話貸して」
すぐに家に電話すると出た母親へ父親にかわってもらうようお願い。
「どうした？」
「俺すっごい面白い映画見つけたよ！ちょっと観てほしいんだけど、スティングっていって‥」
「おまえそれ有名なやつだよ、とうさん何度も観てるぞ」
絶賛反抗期真っ盛りだったのにすぐに父親に言いたくなるくらい衝撃的だったんです。
弾丸は眼球に命中、頭蓋骨を飛び越えて僕の胸に。それは僕の心臓ではなくそれは僕の心に刺さった！
そしてその思い出はくらった衝撃が強く残り、その後どんなコンゲームを観ても大どんでん返しを観てもスティング程じゃあないじゃないか、とガッカリするアタマになってしまいました。
もう十四歳じゃないから。
