黒澤明監督の初のカラー映画。
山本周五郎の「季節のないまち」を映画化。
ゴミの山の集落に住む個性豊かな人たちを描いた群像劇。
毎日車掌となって架空の列車を走らせる青年、六たゃん。
「どですかでん、どですかでん…」
電車が走る音だった。
そんな六ちゃんを不憫に思いながらも大切にするお母さん。
飲んだくれの労働者風の二人とその妻たち。
この二人の家は鮮やかな赤と黄色で彩られている。
インテリ風の浮浪者親子、他人の子供を妊娠し続ける浮気妻の5人の子供をこよなく愛す男、頼りになるおじいちゃん(カッコいい)etc。
まだまだ個性豊かな人達もいる。
ちょっとファンタジーな部分もあればディープな部分もある。
監督は何を伝えたかったのか。
不思議な映画だった。
かなり好き。
黒澤明監督作品
宮藤官九郎が同小説を映像化したのを全10話からなるドラマがある。
気になる。