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どですかでんのhisaukのレビュー・感想・評価

どですかでん(1970年製作の映画)
4.0
黒澤明監督の初のカラー映画。
山本周五郎の「季節のないまち」を映画化。

ゴミの山の集落に住む個性豊かな人たちを描いた群像劇。

毎日車掌となって架空の列車を走らせる青年、六たゃん。
「どですかでん、どですかでん…」
電車が走る音だった。

そんな六ちゃんを不憫に思いながらも大切にするお母さん。

飲んだくれの労働者風の二人とその妻たち。
この二人の家は鮮やかな赤と黄色で彩られている。

インテリ風の浮浪者親子、他人の子供を妊娠し続ける浮気妻の5人の子供をこよなく愛す男、頼りになるおじいちゃん(カッコいい)etc。

まだまだ個性豊かな人達もいる。

ちょっとファンタジーな部分もあればディープな部分もある。

監督は何を伝えたかったのか。

不思議な映画だった。

かなり好き。

黒澤明監督作品


宮藤官九郎が同小説を映像化したのを全10話からなるドラマがある。

気になる。
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