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題名のない子守唄のRIOのレビュー・感想・評価

題名のない子守唄(2006年製作の映画)
3.6
「マレーナ」と同じように女性が1人で生きていく厳しさがシリアスです
売春が珍しいことではないウクライナで元締めの黒かび*名前がエグい*から逃げられないイレーナ

頼まれて子供を作って生まれてくる子を売って逮捕されたという事件をトルナトーレ監督が知ってストーリーを練ったそうです

イレーナの余りにも地獄な過去のフラッシュバックがキツい
子供を商売にするというマーケットから脱け出せなかった女性が自分の子供を忘れられなかったらどうするか
愛するネッロとの間にできた子だけが彼女の証になってました
だから子供から目を離さない

かなりヒヤヒヤする場面もあって
冷静に考えるとイレーナの勘違いから始まってしまった悲劇ですが血の繋がりがなくても親子のように通じるものもあるんですね

走っても走っても出発点なのというのは大変なことです
衝動的ではあるのですが寡黙なイレーナの表情とか決して他人事としては片付けられないものを感じました
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