萌える闘魂

レイダース/失われたアーク《聖櫃》の萌える闘魂のレビュー・感想・評価

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「アーク」がどういうものであるかは映画『ソロモンとシバの女王』を参照。「アーク」の成り立ちについては映画『十戒』を参照。公開当時よく言われたことだが、ラストは傑作『市民ケーン』に似ている。『レイダース』以後無数の亜流が生まれたが、この作も過去映画のオマージュで成り立っている。もちろん『十戒』を筆頭に『サムソンとデリラ』『ガンガ・ディン』等々。しかし連続活劇と考えればサイレント映画のフェアバンクス主演『怪傑ゾロ』『バクダットの盗賊』を想起させる。CGも無い時代によくもこんな内容の映画を撮った事に感心させられますが、主役の魅力が映画の核心でもあるのでいつの時代でも基本は変わることが無いとも言える。主人公達が窮地に立たされるのが映画の本質だとすれば『十戒』のデミル監督の戦前の作品がふと観たくなりました。『土曜の夜』『マダム・サタン』等々。