敬愛するカズオ・イシグロのオリジナル脚本ということで、ずっと観てみたかった映画。やっぱりすごく好きだった…
イシグロ作品といえば真っ先に思い浮かべるのが「多くを語らない」「行間を読ませる」というこ…
歴史の徒花のような租界という街が持つ独特の雰囲気と、戦争と戦争の狭間の時代の束の間の明るさから次の戦争に向かって行く不安感を映し出した映像と音楽。クラシカルで格調高い世界は安心のジェームス・アイヴォ…
>>続きを読む動乱の上海を舞台に没落ロシア貴族と盲目の元米駐在員の閉じた世界での美学。箱庭的で混沌のバランスを保つオレの店で、全てがいまにも崩れそうなところがまた、儚くてお上品な世界。クリストファー・ドイルのカメ…
>>続きを読む戦中上海ものの映画の雰囲気ってたまらんなぁ。植民地時代における国際的な緊張の中心地ってな具合で混沌の極み風だけれども、例えば『太陽の帝国』的な大変な動乱って感じでもない。しかしながら、元外交官と元貴…
>>続きを読む