思春期の頃に見て、どうにも悲しくやるせなかった。
病気の母を笑わせたかったイングマル。
辛いことがあると、帰ることを考えてない宇宙船に乗せられた実験用のライカ犬よりマシだと考える。
自分が子ども…
病気の母と兄の3人家族で、ママと犬のシッカンが大好きなイングマル少年。自分の辛い現状をもっと辛いだろう人と比べて、まだマシだと心に蓋をしつづける。まるで辛く厳しい冬を寡黙に耐えているように。その姿が…
>>続きを読むラッセ・ハルストルム監督を初めて意識した作品です。
この後もたくさん作品を作るが、今作が一番かな。
このタイトルを見ると、スプートニク2号で死んだライカ犬を思い出す。
サガみたいなキャラは人気で…
タイトルは直訳すると"犬のような僕の人生"。
一見すると蔑みのような題名だが、主人公の少年にとって犬は唯一対話出来る存在であり、犬と同等であるのは誇らしい事だ。
しかし彼の周りの人々はまさにその題名…
人畜無害なワンちゃん映画だと思ってたら、結構エロい…
70年代に流行った”筆おろし映画”的なイヤラシさを醸し出す。
男装の少女の扱いとか、今では受け入れられないであろうタイプの映画。
そう考えると…
二度と訪れない子供時代の瑞々しい感性。
自分の持つ哲学を信じて少しずつ成長を遂げるイングマルを、地味だがゆっくりと描いたことに拍手。
ラッセ・ハルストレム監督が描くと悲観的でいながら温かい眼ざし。…
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