萌える闘魂

ナバロンの要塞の萌える闘魂のレビュー・感想・評価

ナバロンの要塞(1961年製作の映画)
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当時54億円と言われる巨費が投入された大作戦争映画。映画における戦争の描き方は色々あるが戦争をゲームのように描いた「はしり」的作品。後の映画『レイダース』等々に与えた影響は大きい。お話は『七人の侍』よろしくスペシャリストを集結させ任務に当たるというもの。海難、崖登り、その他諸々一難去ってまた一難の連続活劇風展開はほぼ同時期の超大作『史上最大の作戦』の重厚感とは真逆。一種スパイ物的ドロドロした部分もあり、観客に飽きさせないように作られている。最大の見所は正に「ナバロンの要塞」である。巨砲に砲弾が送られるまでの装置を含め大セットを実際に組んで万全を期している点に是非注目して頂きたい。残念ながら今日ではCGで表現するしか不可能である。勿論要塞爆発に至っては
当時の特殊効果を多用しているが、これはこれで現在では味わい深いものになっている。後に続編とも言える『ナバロンの嵐』が作られたが、『ナバロンの要塞』と云えば私は映画『絶壁の彼方』を想起する。