このレビューはネタバレを含みます
(別媒体から感想を転記)
2023/07/08
失敗してしまった感の強い、珍しい候孝賢作品。コンセプトがよくわからないというのが最初の感想だった。3パートの筋があるのだが、お互いをかき消しあった結…
異なる時代に生きる男女。
好き男性と好き女性、時代が違えども、そこに共通性は果たしてあるのだろうか。戦争時代の男女。理想を前に全てを犠牲にできる。そんな二人と対比的に描かれる現代に生きる、生きた男女…
なかなか展開を追うのが大変だし、難解な編集になっている。
二人の女性がリンクし、混濁し、愛憎が昇華する。
いずれのパートもどこか息苦しいような、袋小路にあるような、もの悲しさを湛える。
やはり映像は…
初めは訳がわからなかったけど現在、過去、劇中劇の3つが絡み合った構成になっていると理解してだいぶ見やすくなった。現代と劇中劇の時代、異なる時代の愛が描かれる。序盤、主人公の部屋のテレビで流れていたの…
>>続きを読むわざと分かりにくく作ってるのかと疑うレベルで筋が掴めないし、終始ダウナーなシャオシェン演出にはしんどさを感じる。ただ男女あるいは女同士の喧嘩の描写など面白くはある。台湾の歴史について知識があればもう…
>>続きを読むカメラがよく動く侯孝賢。ファーストカットは黒沢清(トウキョウソナタ)を思い出すような室内移動撮影。
複雑な構成の映画。こういうのはエドワード・ヤンの方が得意そう。
音楽が良い。音楽に合わせて一行の縦…
複雑な構造で混乱し、それが功を奏しているとは思えなかった。映像は美しく味わい深いが、今一つ物語に入り込む事が出来なかった。台湾の歴史についての知識不足もあっただろうが、劇中劇と回想と現在を絡ませる必…
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