このレビューはネタバレを含みます
語るべき物語があって、聴いてくれる人がいる、それだけで人生は幸せだ。
1900は海の上で名もなく生まれ、音楽と共に過ごし、良い仲間に恵まれた。
美しい音楽、特に1900が恋に落ちたときのピアノは本当に良かった。
最後、船上での生活が続けられないなら人生に幕を下ろすという選択をした1900、それを尊重したマックスの優しさが切なかった。
マックスと1900の最初のピアノを弾きながら部屋中を動き回るシーン、生意気なジャズ奏者をコテンパンにするシーン、終盤に楽器屋の親父がマックスにトランペットを返すシーン、どれも好きな場面だった。