ロンビュー

2001年宇宙の旅のロンビューのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
3.6
解明は出来ないながらも明らかに異質なSFの傑作

宇宙の映像は、『博士の異常な愛情』の飛行機の合成感と違い、何故か全く違和感を感じない、というかむしろ感動すら覚えました。監督が元写真家で構成などを工夫してるからでしょうか。ま〜完璧主義者の芸術に特化した作品を1回見て理解できたらもはや、キューブリックと名乗っていい程な訳で、、という言い訳はやめて初見なりに感じた感想を書こうと思います。

この映画は、耽美主義者が挙って批評したくなるような美しい映像に荘厳なクラシックを流しながら、緩やかに物語が進んでいきます。そして、そのあまりにも優雅な時間の中でクラシックを聞きながら、「そういえばドラクエの曲もクラシックを元にしてたな」などとどうでもいいことを考えることが可能でした。

今まで私が見てきた宇宙に関するSF映画は死の恐怖に対面した人間の争う姿や慌てる姿だったり、エイリアンと戦ったりなど、純粋に宇宙そのものにはフォーカスしていませんが、この映画は宇宙を映画を通してこれでもかと映し出しています。
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