椿本力三郎

パプリカの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
4.1
他人の夢に侵入できる機械の開発とその乱用について。
確かに夢が他人の思うように操られてしまうと、
覚醒している間の人格に影響が出て当たり前だな。

前衛的な映像表現に平沢進のテクノがマッチしている。

敦子とパプリカの役割分担がこの作品のコアにあると思う。
単純に「日常/夢」「理性/情動」という二分法ではなく、
敦子はパプリカでもあることでお互いバランスを取っている感じがする。
そしてパプリカの色っぽさは、
アニメにおけるヒロインの中でも出色ではないか。

天才エンジニアと敦子の関係の落としどころについて、
強い共感を覚えた。
思いつかなかったが、これ以上の策はないと思う。