これはあえてのモノクロで撮影していて、こんなに美しい白黒映画、初めて観ました。
撮影も脚本も俳優もみんないい。
萬屋錦之介が超絶いい!名前しか知らない方でしたが、スターというのはもう、色々凄い。
個…
中村錦之助の熱演(怪演?)。特にクライマックスの殺陣は凄まじい。個人的には、ほぼクライマックスのためにある映画と言っても過言ではないと思った。ものすごい勢いで全て薙ぎ倒して、あわよくば体制までひっく…
>>続きを読む表の『切腹』、裏の『仇討』。橋本忍はこういう話を書くとやっぱり凄い。
『切腹』が謎解きを通じて視点を逆転させ、武家社会の形式主義(=体裁重視)と武士の本分(=殺し)を反転させていく構成だったのに対し…
導入場面から最終場面まで息つく暇もないほど面白かった。
御上の解決策は武家の面目と藩の体面だけが前面に出るが、実態は武士道も道理も何も無い上っ面だけの信義なき官僚的な方法だった。
組織が公平でない…
このレビューはネタバレを含みます
2022.59 *146
些細な言い争いだったはずが、大事へ発展し、残酷な仇討を迎えてしまう。
殺陣
○VS主馬
・決闘の数日前から風が吹く
・斬殺音あり、それに少し遅れてうめき声
・殺陣はかな…
クライマックスの決闘は圧巻、決死の形相が武家政権の愚かさを如実に表している。彼らは体裁、保身に終始して個人の尊厳を軽視する。武士の威風は庶民の見世物となり、疑念は非日常へと消え去ってしまう。無情の世…
>>続きを読む仇討ちというのは勝手にやってはいかんのだ。映画宮本武蔵で学んだんだ。ちゃんと、仇討ちします、誰が誰に、何の用でって申告して受理されないといけない。私闘は喧嘩両成敗で罰せられます。
今回は江崎新八と…
昔観た小林正樹監督の『切腹』に並ぶ傑作時代劇。
仇討。その緊張感。助太刀は無用だ。ラストの鬼が乗り移ったような迫力の中村錦之助。やはり彼の独壇場に持っていく凄まじさは計り知れないものがある。
下剋上…