名画とは不変性がないとダメだと思う。いつの時代誰が観ても気持ちが動かされないと名作とはいえない。
今作だが賞なども取って評価の高い作品ではあるが、個人的には退屈だった。監督の個人的な回想、それも1930年代をノスタルジックに描かれても、その時代に生まれていない日本人にはまったくノスタルジーを感じることは出来ない。
ストーリーがあるわけでもなくキャラもそれほど立っていないし、大体主人公がいない。
過去に世界で高い評価を受けたのは理解できるが、今は資料的価値のみではないだろうか。
個人的な回想を普遍的なドラマに昇華できなかったのが敗因だと思う。