ぽちさんの映画レビュー・感想・評価

ぽち

ぽち

映画(2401)
ドラマ(1)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

1.0

タイムトラベルを扱ったものは、大抵パラドックスによってツッコミどころ満載の悲惨な結果となるが、どの作品もパラドックスを隠そうと必死になっているので、ツッコむのも楽しい。

しかし、今作は何と言うか、こ
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

巨大感や世界観は素晴らしく、原作を知らずにストーリーについて行けなくても、その迫力ある映像だけでも楽しめる作品。

ただ、今まで映像化された多くの作品の中で一番ストーリーが分かりやすく、普通に観ること
>>続きを読む

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

1.3

見ての通り「売れたから慌てて二作目を作った」という作品であることは確か。
製作期間も3カ月ということだ。

ここら辺が日本映画界の悪い所で、年月を経た今でもそれは直っていないのが悲しい。

好意的に見
>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.5

全ての歯車がきちっと収まった、見事なバランスのファンタジー作品。

「靴を履いた小さな貝」というファンタジー要素と「SNSでバズりTV出演」などのリアルを、実写とストップモーションという手法で驚くほど
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

ゆる~い設定の原作マンガ、実写TVシリーズをここまで作りこんでくれれば納得しないわけにはいかないのだが、今回はちょっと庵野監督の悪い所が出てしまい、期待値を下回ってしまったのが残念。

「人類を幸福に
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.6

ターゲットを10代から20代前半ぐらいに絞り、徹底してエンターテイメントに振った作品で、普通なら腑抜けな内容になりそうな企画物を、きちんと形にした所に新海監督の力量が伺える作品。

確かに面白い。観だ
>>続きを読む

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

2.0

「ドキュメンタリー」と言っていいのか、かなり疑問は残るが、エンタメとしては楽しめる心に沁みる作品。

老人問題や生き方など、テーマとしても良いところをついてきていて、描き方も「ドラマ」と割り切れば、そ
>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

ウェス監督独特のまったり感を堪能できる楽しい作品。

正直ウェス監督だから許されるテンポの作品で、他の監督がこれを真似したらつまらないものになるだろうと想像できてしまうのが凄い所だろう。

シニカルな
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

1.6

「一作目で止めときゃよかったのに映画」、ベスト3に確実に入るマトリックス・シリーズ。

3作目で地に落ちたのに、なぜか18年も経って続編?まぁ、想像通り蛇足の蛇足の蛇足という内容の作品となっている。
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.5

これじゃない!って作品。

変な方向に「リアルさ」を追及してしまったため、エンタメ性を完全に失ってしまい、正直退屈な内容。

って言うか、これ「バットマン」でやる必要ないでしょ、って言うストーリーや設
>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

1.5

ファンタジー、又は6500万年前の恐竜時代を舞台としたホラーとしてなら我慢して観ることが出来る、という程度の作品。

オープニングのテロップから崩壊しまくっているSF設定というのも類を見ないぐらい凄い
>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.4

元ネタの「幸せなひとりぼっち」も観たことがあるが、今作の方がどちらかと言うとシリアス。
基本ストーリーはリメイクなので同じではあるし、タッチは元ネタの方が独創性があるのだが、今作は名優トム・ハンクスの
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.9

今作を観て「面白い」と思えてしまう自分が恥ずかしいというか、庵野監督にいいように踊らされた視聴者になってしまったというか・・・

1995年より25年かけてやっとでたどり着いた「公式なエンディング」と
>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.1

エメリッヒ監督の作品だと割り切って観ると、いつものSF風味の冒険活劇で派手な映像やお涙頂戴のフレーズを楽しめる作品。

それに、つっ込み出したらきりが無い科学的考察も楽しみの一つと言えるだろう。

>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.2

どのように料理してもおいしくなる材料なのに、これほど不味く作れるってのは逆に才能か?って言う作品。

まるで寿司にカレーをかけてしまったような失敗作。

監督が「バカバカしい映画」にしたいと言っている
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

元ゲームはスーファミの「スーパーマリオワールド」までしかやっていないが、基本的な世界観はここまでやっていれば十分理解できるし、また懐かしい。

元々横スクロールの単純なアクションゲームを、ここまで膨ら
>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.4

一作目の「19秒で敵を倒す」アサシンと言うキャラは全く影をひそめて、心配していた通り「ただの強い人」になってしまったのが残念な作品。

しかし、ストーリーはまるで「人情時代劇」のようで、日本人には受け
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.5

リアルタイムでウルトラマンを見ていた世代は涙して観ることが出来る素晴らしい作品。

ただ、今の世代やウルトラマンを知らない人にはピンとこない作品であることも確かだ。

超個人的にはドストライクでもう感
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

がちのSFだと期待して観たのだが・・・
ホラーメインでSFとしてはあまりにいい加減な設定のため、「SF風味のチャッキー」と言う程度の作品。

ホラーなのでツッコんでも大人げないのだが、せめて子供相手の
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.4

視覚効果賞を取っただけのことはあり、大迫力の映像を満喫でき、またゴジラシリーズとしても素晴らしい出来の作品。

シリーズの歩みを考えれば、シンの後にそれ以上のヒットを飛ばし、新しいアイディアで新境地を
>>続きを読む

ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.1

ワン・シチュエーション、それも狭い仮設トイレの中ということで、ストーリー展開にかなり無理はあるものの、類を見ない汚さと痛さでなかなか楽しめた作品。

まるで小学生の糞尿系ネタのような見事な汚さは、精神
>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

エッセイのおいしい所を拾い出し、無理やりストーリーを付けた物なのであまり期待はしていなかったのだが、見事に映画化していて心に沁みる一作となっている。

静かな描写も内容によく合っていて良い演出だし、主
>>続きを読む

権力の陶酔(2006年製作の映画)

3.2

前提として2000年に実際に起きた石油会社エルフ事件と、それを担当したエヴァ・ジョリーを知っていないとついて行くのが大変な作品。

でも、細かい所は飛ばしても、エヴァをモデルとして作られたヒロインジャ
>>続きを読む

私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

3.7

さすがナディーン監督。水と油のようなシチュエーションを、全く違和感なく一つの作品に詰め込み、明確にテーマを打ち出している手腕には敬服する。

息子の死を悲しむ母親の張り裂けるようなシーンと、ダンサーを
>>続きを読む

殺したい女(1986年製作の映画)

3.5

名優が揃い、ギャグのセンスや練られた脚本のレベルが高く、時代を超えて楽しめる作品。

元ネタはオー・ヘンリーの短編『赤い酋長の身代金』と言うことだが、誘拐されるのが子供と妻と大きく違い、オリジナルと言
>>続きを読む

ドライ・クリーニング(1997年製作の映画)

3.3

淡々と描かれたストーリーだが、一組の夫婦のたどる意外な結末に目が離せなくなる作品。

一歩間違えるとチープなAVという設定だが、女性監督の感性が良い方に現れて、品位を保ったまま複雑な性の描写が出来てい
>>続きを読む

ギャルソン!(1983年製作の映画)

3.2

イヴ・モンタンのための作品で、彼の魅力が遺憾なく発揮されている所から、その使命は全うされている作品。

撮影当時62歳という年齢だが、これだけの色気を持っていることがスターの証だろう。

ストーリーに
>>続きを読む

クライム・オブ・パッション(1984年製作の映画)

2.0

当たりハズレの差が大きいケン監督作で、今作ははっきり言ってハズレ。

エロを前面に出した潔さは良いのだが、これだけ豪華な俳優陣を使いこの内容では、もったいないとしか思えない。

夫婦の人間関係を描きた
>>続きを読む

フリークスアウト(2021年製作の映画)

3.7

さすがあの迷作「皆はこう呼んだ~」の監督だけあり、ぶっ飛んだ設定と、シリアスな戦争描写。
それに多様性というメッセージも明確で、一作目よりかなり洗練された、楽しめる作品。

元々「フリークス」だけあり
>>続きを読む

ザ・クラフト(1996年製作の映画)

2.6

アメリカ的な能天気青春映画を魔女を使ったホラーとしたB級作品で、そのノリで見ると楽しめる作品。

ただ、ホラー要素が中途半端なため、重要なファクターであるエロがまったく無く、メンヘラ女子高生の妄想を形
>>続きを読む

ひとりじゃない、わたしたち(2021年製作の映画)

3.2

あまり起伏が無く笑いどころもそれほどないのだが、なるほどねと思わせるストーリーでそれなりに楽しめる作品。

ただ、日本ではまだ代理母は一般的でない事と、アメリカ的なドライな「子供の入手法」が今一つ引っ
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.4

ループ物定番のツッコミどころ満載のファンタジーではあるが、もっとコメディに振っているかと思ったら、きちんとしたドラマがあり楽しめた作品。

中心になるテーマが単調な日常や人間関係なので、ループ自体は調
>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

前作ほどのオチへ続くインパクトはないものの、上手く前日談を作っていて楽しめる作品。

途中まではエスターが一家を全滅させる流れなので、当たり前すぎるのと暗いトーンが付きまといイマイチなのだが、母親が実
>>続きを読む

地平線から来た男(1971年製作の映画)

3.2

コメディに徹した造りで、ドタバタも気持ちよく楽しく見ることが出来る作品。

オチに持って行くところが力技というか、超特急の展開で、これ自体が一つのギャグとなっているのだが、物足りなさもあり残念な所。
>>続きを読む

こどもたち(2020年製作の映画)

3.5

他のイタリア映画とは異質な乾いた笑いが新鮮で、落としどころも上手く楽しめる作品。

オープニングのいきなり妻が窓から飛び降りるシーンでハッとさせて、数分後にはこれが「後先考えないギャグ」だと分かるとい
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

難解な所が多いのだが、なぜか心に沁みる良さを持っている作品。
父娘を演じた二人の演技の良さも見どころの一つと言えるだろう。

この難解さを気に入っている人には悪いが、簡単な話、自殺した父親と同じ年齢に
>>続きを読む

>|