ロンビュー

羊たちの沈黙のロンビューのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.8
大傑作のサスペンス映画

この映画に終始付き纏う不気味な空気、最初のクラリスのロードワークから木に書いてある苦しみ悶えという単語。そして、バッファロービルの事件。序盤から不吉であり、その不穏な空気はハンニバル・レクターという形で具現化されたと言えます。

ハンニバル・レクターはAFIの悪役ランキングで1位に輝くほど有名なキャラクターです。実際に映画を見ても圧巻でした。これは有名な話だが、これ程のインパクトを残しながら彼自身は16分しか出演した時間が無いという。個人的に博識でありながらも、異常であることの狂気さをこのキャラが確立させた気がする。

アンソニーホプキンスの演技にばかり注目してしまうが、ジョディ・フォスターのバッファロービルの家に行き、逮捕する時の緊張感は半端じゃなかったし、震える演技は本当に怖そうで、テレビから目を逸らしそうになった。

映画ではクローズアップがとても多く使われており、特にクラリスとレクターの会話はいつ2人の顔以外の情報がない故に焦りを感じ、画面が変わる瞬間ドキッとせざるを得なかった。
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