冒頭、オープニングはグロ映像:注意だな。空腹のネズミがうじゃうじゃいるゲージに生きた鶏を放り込むのだ。ネズミが鶏に襲い掛かって食ってしまう。
原作は、「全身小説家」で出てきた井上光晴氏。
群像劇にな…
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日本が誇る社会派映画監督、熊井啓。
初です!
『黒部の太陽』と迷ったのだけど、あまりの長さにおののき、今日はこちらを🤗
戦後間もない、長崎の佐世保が舞台です。
この時代の三大差別。
在日朝鮮人、被…
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佐世保が舞台
被曝集落(海東新田)と被差別部落などのお話。海東新田は部落の女を夜中に袋叩きする一方、噂を鵜呑みに仕返しを図る部落の人たち。異物には差別が付き纏う
終盤、高度経済成長期にあっても部落だ…
『野火』『ゆきゆきて神軍』と観て来たが、これも凄かった。昭和の邦画のパワーに圧倒される。この映画も衝撃作でした。日本の戦争中、戦後は、想像以上にキツかった。今まで、知らなかったが、多くの人が知るべき…
>>続きを読む最初の鼠と鶏で心が折れそうになる。
この当時の熊井啓監督の鋭い描き方は、昨今の差別をテーマとする作品とは比較にならない程に恐ろしく真実に近い。
長崎、佐世保が舞台。
国、部落、思想、被爆者とありとあ…
【超衝撃。部落、原爆症、性被害差別が生む負のスパイラル。その悲痛さと憤りを余すところなく伝える残酷な画作りとメタファー。この時代の邦画とパワーと恐ろしさよ!】
衝撃。私の稚拙な文章力では、この映画…
部落、ピカドン、原爆症、在日外国人、差別がまた新たな差別を生み出し、傷つけ合い、人の身と心を滅ぼし、みんなが誰かを殺してゆく…社会問題を詰め込んだ重厚な作品に仕上がっている。よってたかって鶏を食い尽…
>>続きを読む部落の血をひく宇南は、朝鮮人の少女を妊娠させ、炭鉱を出ていった。大人になり医師となった宇南(鈴木瑞穂)は、佐世保で診療所を開いていたが、ある日、部落から「暴行されたので証明書を書いてほしい」と少女が…
>>続きを読むテーマ的にもシーン的にも今では作れないだろう。ルイス・ブニュエルの「忘れられた人々」(Los olvidados)を思い出した。
ニワトリを食い殺したネズミが炎に焼かれるのは、差別により誰かを殺した…