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英国王給仕人に乾杯!
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英国王給仕人に乾杯!の作品紹介

英国王給仕人に乾杯!のあらすじ

ボフミル・フラバルの小説「わたしは英国王に給仕した」を『スイート・スイート・ビレッジ』のイジー・メンツェル監督が映画化。揺れ動く時代のチェコを舞台に、小さな給仕人からステップアップしていくヤンの人生を描くコメディ・ドラマ

英国王給仕人に乾杯!の監督

英国王給仕人に乾杯!の出演者

原題
Obsluhoval jsem anglického krále/I Served the King of England
製作年
2006年
製作国
チェコスロバキア
上映時間
120分
ジャンル
ドラマ

『英国王給仕人に乾杯!』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

3.5
小さな国の小さな男が小さな身体で追い求めた大きな幸福、そんな彼の数奇な生き様に時代に翻弄されたチェコの近代史が投影される。人に仕えて来たはずの彼がそれ以上に忠実であったのは彼自身の欲望であるが、それは何も特別なことではなく、人は皆欲望に駆られた悪魔の化身であるとの言及が度々なされる。幸福と不幸とが表裏一体を成し、浮かんでは沈むを繰り返しながらも徐々に高みへと上り詰めていく彼であったが、そこに戦争が大きな影を落としていく。全てを見ず全てを聞かず全てを見て全てを聞く、己を滅しながらも目の前の職務に忠実であった(時にかなり狡猾でもあったが…)彼の給仕人としての人生、他人を鏡で映してばかりで自らを顧みなかった人生の中で、何を得て何を失って来たかにようやく気付く日がやって来る。一杯のビールとそれに合うソーセージ、小さな幸福の積み重ねこそが人生最大の幸福であるとの着地、ただそこに込められた血で民族を隔てる事に対する反抗心や、平和に対する思いは熱い。
tulpen

tulpenの感想・評価

3.2
歴史には 悲しみがある
悲しみには 笑いがある
笑いには 愛がある

チェコのイジー・メンツェルの最新作。
以前の作品
「スイート・スイート・ビレッジ」が好きだったなぁ〜。
やたらとノッポのオチクが村に巻き起こすさまざまな騒動、
不思議で温かいお話だった。

で、今度は小男が主人公です。
だけど 残念ながらこの小男がどうにもこうにも好きになれません。
むしろ老いてからの男(青年期と壮年期を別な役者が演じてる)の顔が好きだったなぁ。
エド・ハリスに似た雰囲気で。


静岡シネギャラリーにて。
2009.3/22 (22) 1134
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
「英国王給仕人に乾杯!」

〜最初に一言、この映画はスモール・イズ・ビューティフルだ。不運は幸運とドンデン返し。メンツェル作品の代表作といっても過言ではない喜劇映画だ〜

冒頭、1963年刑務所から出所した小男ヤン。彼の独白と回想が始まる。廃村へ、ビールのジョッキ、億万長者の男、哲学、1人の女性、そして1930年頃のボヘミア地方の田舎町の回想が始まる。今、ホテル王を夢見る男の物語が幕を開ける…本作はイジー・メンツェルによる2006年のチェコスロバキア映画出で、08年に日本で公開された秀作である。この度DVDを購入して初見したが素晴らしい。かなり昔に彼の作品のBDボックスがIVCから発売され購入して鑑賞した時に、何故かこちらの作品が未収録だったため今まで見れなかったが、単品でDVDであったので幸いなことに見れた。彼の作品では「剃髪式」と言う作品も気になっているが、国内ではメディア化されていない。YouTubeに落ちているので近々観ようと思う。

本作は82歳で亡くなった作家ボフミル・フラバルの原作を本にして映画化されたもので、 1971年作だが本国では1989年に公刊されるまでは地下出版で読まれていたそうである。この作品でメンツェルの代表作になったと評論家たちは言ったそうで、小さな国の給仕人が生き抜いた、愛と笑いの20世紀チェコ現代史と絶賛されたそうだ。小国チェコがたどった激動の20世紀現代史を小さな給仕人ヤンとその愛の物語によせた傑作である。この作品は米国でもロングランヒットするほど傑作と謳われたそうで、ビレッジボイス紙を始めとする各紙でチャップリンとルービッチュを思わせると相当持ち上げられたそうだ。今のアメリカ喜劇映画が達成しえないものがここにはあると大絶賛だったようだ。第二次世界大戦の恐怖の時代を活力豊かにかつ真撃に描いたすこぶる傑作だろう。

さて、物語は主人公のヤンは1963年頃、共産主義体制下のプラハで出獄してズデーテン地方の山中に向かい、廃屋でビールのジョッキを発見する。ヤンの人生は給仕人の人生だった。田舎町のホテルのレストランでのビール注ぎ見習いから、高級娼館(チホタ荘)に、そしてプラハ最高の美しさを誇るホテルパリでの給仕の修行をする、古き良き時代。しかし1938年、ヒトラーのズデーテン侵攻でチェコスロバキアはドイツに侵略され、その時ヤンは自分よりも小さいズデーテンのドイツ人女性リーザに恋をしてしまう…。

本作は冒頭に、プラハ再教育監獄と書かれた門の描写でファースト・ショットが始まる。扉が開き1人の男が看守に連れられ外へと出る。彼の独白が始まり、私は15年の刑期を迎え幸運にも恩赦のおかげで14年と9ヶ月で釈放されたと言う。カメラは大空を捉える。看守が扉を閉め、彼が持っていたカバンが門の扉に挟まってしまい、彼が扉を叩く。カットは変わり駅のホームへ。男の独白が続き、私の生涯の夢は億万長者になることだと言う。物語はモノクロ映像に変わり、過去回想へと変わる。彼は駅でソーセージを販売する仕事をしている。カメラは若い時の主人公の男を捉える。彼の名前はヤン(この場面の演出は少しばかりサイレント映画特有の無声映画になっている)。

続いて、ヤンは稼いだお金を道端に投げて(コイン)、人々が拾うか拾わないかの反応を見て楽しんでいる。そして彼が思いっきりコインを空に投げて降ってくる瞬間にモノクロ映像からカラー映像へと変わる。人々は、人を押しのけ頭をぶつけ私のコインを拾うと彼の独白がひたすら続く。そして物語は釈放された時の歳をとった主人公の現在へと変わる(土砂降りに濡れながら山道を歩いている)。ここはかつてドイツ人たちが住んでいた廃村である。一軒の家の鍵を与えられていたそうで、中へと入っていくと廃墟と化している家を彼は修理し始め、生活できるように新しき我が家を作り始める。

そこにはビールのジョッキがあり、彼はそれを手に持ち昔を思い出している。ここで彼の回想場面と変わる。彼はお客にビールを注ぎ接客をしている。そこへ回想場面でお釣りを渡しそびれた相手である、百万長者のヴァルデンがお店とやってくる。続いてカメラはホテルの部屋へ。夜、ヤンがミネラルウォーターを運んでくる。部屋の中を眺めて目を丸くする彼、床に寝そべったヴァルデン氏が、赤い絨毯の上にお札を敷き詰めている。ヴァルデン氏はこれ以上美しいものを見たことが?ここにある金を私は1週間で稼いだスライサー7台とその他でとヤンに話す。そしてヤンは百万長者になるための人生哲学を学ぶ彼から学ぶ。

続いて、山中の一軒家(夜)のシークエンスへと変わる。老ヤンが昔を思い出しながらパンを食べている。彼の耳にヴァルデン氏の声が響く。そしてホテルの部屋へと変わる。 ヴァルデン氏は人生は美しくなる。限りなく美しく…そうすると彼の前に置かれたお札が一斉に舞い上がる。続いて、ヤンの部屋へ。みすぼらしい使用人部屋で、蝶ネクタイを解いた青年ヤンが床に札を並べている。まだほんの数枚しかない。そしてカメラは森の中へと変わり、老ヤンが手押車で砂利を運んでいる。やがて彼は様々なホテルへと修行をしに行き、波瀾万丈な人生を辿るのであった…と簡単に説明するとこんな感じで、体は小さいが夢は大きく、ホテル王になることを夢見て駅のホームでソーセージ売りから始まり、最終的にはチェコ最大のホテル"パリ"で働き始めるまでの彼の奇想天外な物語、ナチスドイツの影が忍び寄る第二次世界大戦を描く。それは人生とビールのジョッキとともに始まった。




いゃ〜今回初見したけど凄く面白い。先日見た「この素晴らしき世界」同様に戦争と言う重い第二次世界大戦の恐怖の時代を描いているものの、コミカルに喜劇的に描いていて非常に誰もが見ても楽しめる映画になっている。チェコ映画の真骨頂とも言えるこの風変わりな演出がたまらないのである。制作費は通常のチェコ映画の4倍にも達したと監督が言っていたが、その部分は爆破などを多く入れたシークエンスとかだろう。主演のヤンを演じた役者は2人いて、若い時はブルガリア俳優で歳を召したヤンをチェコの俳優が演じていた。また彼の過去の作品に出演していた役者やそれこそ「この素晴らしき世界」の役者まで出ていた。

この映画で俺が爆笑しちゃったシーンがいくつかあるのだが、若いヤンと恋人リーザのヒトラーの肖像画が飾られている部屋のベットシーンでのワーグナーの音楽が笑える。ワーグナーと言えばヒトラーはものすごく好きだし、ワーグナーを聞くとポーランドを占領したくなるって言ってたそうだから(誰かがそう言っていた)それを考えて映画を見るとどうしても笑ってしまう。やはりヒトラーが出る映画には=ワーグナーが流れるって言うお決まりなのかって。それと大金を持ったお得意様の将軍が翌朝支払う会計で札束をチップとしてヤンの手に放り投げる場面で周りのスタッフが目線を一気に彼に集中する場面もおかしくて笑える。それと自分の部屋で札束を並べる金持ちのヴァルデン氏の滑稽な姿もおかしい…。

それとアールヌーボー調の枠の中に字幕が入るサイレント映画風の場面も結構好きだし、雰囲気がたちまち一変するその変転の鮮やかさにも拍手喝采したいところだ。この作品所々の音楽が素晴らしい。例えばピアノ曲だ。そもそも自分が好きなモノローグで物語が始まるので、すごくスムーズに頭の中に入るし、現代から過去への転換によってリアリズム以外の手法でチェコの困難な現代史を観客に訴えかけようとする演出も見事だなと思う。それにナチスドイツが進行してくる場面で、チェコ人の彼がどのように振る舞うかと言うのも見ていて面白い。ハイルヒトラーをやらなかった人間は秘密警察に逮捕され、若者たちは処刑される。そういった中で主人公が選んだ道はドイツ人女性との結婚と言うオチも笑える。そんなことしたらチェコ人から裏切り者であるとみなされ、この街には住めなくなると言う悪い条件もあるのを知っての上だと思うが、そういった中で彼は戦争をくぐり抜けたのだ。

それとこの映画には小さな男がたくさん出てくる。まず主人公の男性は背が低いし、車椅子に乗っている娼婦館の支配人も背が低い。それからアフリカからやってきたエチオピア皇帝の男性(チェコで人気のロックバンドのボーカルの女性が演じてるらしいのだが?)も身長がかなり低いのである。こういった風変わりな人々が入り混じるものはフェリーニの作品を見ているかのようで非常に楽しく思う。それか「アンダーグラウンド」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したエミール・クストリッツァの映画の中を覗いている気分にもなる。とにかく回想シークエンスは奇想天外なのだ。



この映画不思議と、登場人物が多い割には結構顔と名前が覚えられる。同じチェコのヌーベルバーグ運動を一緒に支えたミロシュ・フォアマン監督などが亡命する中、メンツェルはずっとチェコに残ってチェコ映画を撮り続けているその姿勢には頭が上がらない。この作品はウディ・アレンが大絶賛したと彼自身がインタビューで言ってたな。ともあれメンツェル作品に出てくる鉄道と言うのは一種のシンボリックなものになっている。彼の過去の作品を見てもそうだし。てか、給仕人って今でも使うのか?聞いたことがないぞ。大体ビアホールやホテルのレストランではカウンタースタッフもしくはホールスタッフと呼び方が変化していると思うのだが、果たしてどうなのだろう。


今覚えば28歳でデビューした「厳重に監視された列車」でアカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞して、後に「つながれたヒバリ」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したメンツェルが久々に制作した作品が同年のベルリン国際映画祭で見事に国際映画批評家連盟賞を受賞したとのことである。そもそもチェコ人が英国王に給仕人として、働くことなど不可能だろう。そこは映画的だ。とにもかくにもこの作品には笑わされた。これがレンタルされてないのだから驚いてしまうよ。いちどでいいから見て欲しい傑作だ。

『英国王給仕人に乾杯!』に似ている作品

ヨーヨー

上映日:

2022年12月24日

製作国:

上映時間:

96分
4.1

あらすじ

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黒い雪

製作国:

上映時間:

89分
3.1

あらすじ

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