キャッスルグレンギャリ

ゴッドファーザーのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.2
U-Nextで鑑賞。本作のバックステージ物TVドラマ「ジ・オファー」を一気観し、復習の意味で数十年ぶりに再見しました。

「ジ・オファー」の主人公であるプロデューサー、アルバート・ラディが後日語っているように、自身も含めて実績のないキャスト、スタッフでよくこんな作品が作れたものと感心してしまいました。
マーロン・ブランドは当時落ち目で、本作でカムバックしたというのは見聞きしていました。しかしアル・パシーノ、ジェームズ・カーンは無名、コッポラは「パットン大戦車軍団」で脚本賞を獲っていたものの監督経験はゼロだったそうです。今でこそトップスター、名優勢ぞろいの作品ですが、原作が大ベストセラーになっていなければ、見向きもされなかった作品で終わったかもしれません。

低予算ながら色彩、会話、暗殺シーンも叙情的でじっくり作り込んでいるなあ、という印象。
欠点と言えば、登場人物の名前がはっきりしないこと。台詞に出てくる名前が、だれを指すのかすぐにはわかりません。Wikipediaの解説を観ながらの鑑賞になりました。