アー君

シャイニングのアー君のレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.3
だいぶ前にDVDボックスや長尺版がBSで放映されたのを録画して数回は観てはいるのだが、前レビューの「ドクター・スリープ」の影響でおさらいを含めてブルーレイで再鑑賞。

やはり名作は繰り返し見ても新たな発見があるから飽きない。ステディカメラを効果的に使ったダニーが乗る三輪車、シェリー・デュヴァル演じる奥さんの恐怖に怯える顔(このカットに監督はなかなかOKを出さずに精神的に参った素の表情らしい)緻密に計算された構図は美しく官能的でもある。

ただキューブリックが意図してる事だと思うが、全体的に「怖さ」を感じることができない。原作者のキングと違い心霊現象などは一切信じていないようで絵空事として割り切っているいるので、どこか表層的に演出をしている感じはした。

作品名だけ知っていてホラーは苦手という方もいるとは思いますが、ジャンルを超越した不朽の名作なので是非鑑賞頂きたいです。

ちなみに廊下に現れる双子の少女は女性写真家であるダイアン・アーバスの引用(オマージュ)なのでネットで検索すると簡単に見れます。

[ブルーレイによる購入・視聴]
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