Yu

正義の行方のYuのネタバレレビュー・内容・結末

正義の行方(2024年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

以前から気になっていた飯塚事件。
自分が幼少期に通っていた公文の教室には、横山ゆかりちゃん事件の貼り紙があり、足利事件に最初に関心を持ち、その後、同様の冤罪事件の疑いのある飯塚事件にも関心を持った。

本作で気になったのが、話しても誰もが自分たちのロジックだけで動いているということ。

警察「愛子ちゃん事件で嫌疑がかかっていた」
記者「スクープが必要だった」
国松長官「DNA鑑定への嫌疑が出るのは困る」
医学部教授「DNAは検出できなかったが、判定不能だったとも言える」
などなど。

ここからは推測ですが、逮捕の日に容疑者の家の庭を重機まで使って掘り返したのは、既存の証拠が弱いために愛子ちゃんの遺体を見つけて確証を高めたかったのではないかと思われる。

難しいのは、法の審理はあくまで容疑者が2人の子を殺したかどうかではなく、殺したと断定し得る証拠があるかどうかを争っているということ。

見た感じでは、登場人物の誰かが悪意を持ったねつ造や嘘を言っているとは思えない。

せめてDNA試料さえ残っていれば。

本作はテレビドキュメンタリーの再編集とのことだが、もう少し、飯塚事件のそもそもの部分を振り返ってほしかった。

あと、ユーロスペース!民度低過ぎ。
スマホいじるやつが複数、スマートウォッチの電源を切ってないやつのせいで光がチラつく。池袋文芸坐や早稲田松竹の方が客層が良い。
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