keisuke

正義の行方のkeisukeのネタバレレビュー・内容・結末

正義の行方(2024年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

良かったところ
リズムがいい
最初 警察と弁護側の対比
その中で勢いにもリズムがある
最初は警察側、その後弁護側と応酬
そして全体の流れが記者という中立の立場へ移る
その中で二人の記者、落ち着いてとつとつ話すベテランと元気に話す後輩二人でリズムが生まれる。
前半からもサブキャップ編集長と、記者が入っていていいアクセントになっており、また後半の展開への伏線になっていた

後半に新たに二人出すことでドキュメンタリー2時間半と言う長丁場のマンネリを防ぎつつ新聞記者、報道のストーリーが生まれ、そこへの説得力も増した。

客観的に第三者目線でこの映画を鑑賞する事で警察の揚々と彼らの正義のもとで話す姿が逆に強く見えて本来殺人犯の検挙という意味では当たり前の態度とも取れるし普段は気にならない態度が逆に怖く、引いて見てしまった。

それぞれの正義と自分の立場からの真実で行動をするそのうねりを垣間見た

編集長が前半からいい人と思っていたが、後半になって真価を発揮した
マジでいい人、吉田鋼太郎似のイケオジ

記者の自分の正義を信じて進んでいった未来としての今、当時の自分に会えるなら止めるという発言は重みがあった

若かったし、仕事において勢いも大事ということは理解しつつも、やはり後悔が生まれるのは人として当然だと思う。
これもジャーナリズムの責任か と一丁前に思うのであった
この見せ方もとてもうまい


観客に父息子の親子で来ている二人組がいて息子が善悪や個々人の立場に関する感じた事を父と話していて、これだけでこの映画の意味をとても強く感じた

道徳の授業で流すべき映画の一つ
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