さよこ

クラメルカガリのさよこのレビュー・感想・評価

クラメルカガリ(2024年製作の映画)
3.3
【映画の世界観や雰囲気を楽しむ映画】
クラユカバの世界観が好きだったので鑑賞。

🤖全体の感想
同時上映している『クラユカバ』と同じ舞台でありつつ、前作よりスローテンポで、アニメ色が強く、こちらの作品が長編デビュー作と言われたほうがしっくりくるかも。

🤖クラユカバ
一作目の『クラユカバ』で不明瞭だった部分が、こちらの『クラメルカガリ』で解明されるかも?と思って観に行ったんだけど、舞台設定が同じだけで、2つのストーリーほ交わらず、謎は解明されませんでした。勝手に期待した自分がいけない🤦

🤖人間相関図
今回も登場人物がとても多くて、誰がどっちの派閥なのかよくわからなくなってしまった。あとそれぞれの立場の人たちが「なぜ」この街に残り続けるのか(もしくは出ていきたいのか)という内面的な描写が少ないので、どの人物も印象に残りづらかった。

🤖世界観
そうはいっても、やはり大正ロマンな世界観と音楽はとても好みなので、この街を舞台にまたシリーズ作品を撮って欲しいと思う。次回作があったら観に行きたい。

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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🤖ちぐはぐ
映画に落とし込まれたストーリーに対して、映画には出てこないサイドストーリーが多く、監督の頭のなかが映画に収まりきっていないように思えた。描ききれていない部分は悪い意味で伏線となり、悪い意味で"匂わせ"になってしまい、大きな風呂敷を畳むことなくエンディングを迎えるのでスッキリしない。最後まで種明かしをしないネタが、却って観ている側の気を散らし、本ストーリーのノイズとなってしまったように思える。頭のなかで描いた構想とアウトプットがうまく噛み合ってないように見えた。

🤖声優
一作目で神田伯山を始めとする噺家さんたちを声優に起用していたのが、監督の特異なスタイルというかオリジナリティに感じていたんだけど、今回は噺家さんたちは参加していなかったので、個性が1つ失われてしまったように思えて勿体無かった。

🤖その他、いろいろ
・少女の傷はなんだったんだろ
・警察と用心棒の男との過去が謎
・最強おじいちゃんが爆誕
・無人戦車はこの時代の技術に合ってないなぁ…
・この街を出たいなんて一言も言ってないのにね
・公園での告白シーンは共感性羞恥が大爆発
・だから地下でドンパチするなし。
・もう少し深堀りしたストーリーで見てみたい
・クラファンで資金集めをしたみたいなので、自分もクラファンに参加したかった。残念。

絵が好きでパンフ買おうと思ったんだけど残念ながら売り切れ。増刷して欲しいな。
さよこ

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