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アバンとアディのruiのレビュー・感想・評価

アバンとアディ(2023年製作の映画)
4.0
マレーシア映画『アバンとアディ』『富都青年』エバー航空で見た。

マレーシア生まれだが、身分証明書を持てず生活に困る兄アバンと弟アディ。口がきけない障害を抱える兄を吳慷仁(ウー・カンレン)が演じ、声を出したのはわずか数回だが、その分感情表現が研ぎ澄まされ、目と口の動きで豊かな喜怒哀楽を表現して最後は涙ボロボロに。金馬獎最優秀主演男優賞も納得。

市場で熟練の手つきで鶏を捌いたり、料理したりする姿は、若い頃から40種類もの仕事で苦労してきた吳慷仁本人と重なり心打たれる。

多民族共生、外国籍労働者等マレーシアの社会現状を反映。プドゥ(富都)=富の都という皮肉が切ない。
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