ティンク

燃えよドラゴン 劇場公開版 4Kリマスターのティンクのレビュー・感想・評価

5.0
『ノラ・ミャオさえ出てれば・・・』



「翔んで埼玉」続編の予約をしようとしたら、なんと燃えよドラゴンの4Kリマスター上映を発見! 知らなかった。速攻でポチって鑑賞してまいりました。もう何十回も観た作品ですが、やはり大画面で観たいものです。

今回のリマスター版、音がいいですね。特に低音に気合が入っている(emotional content)ので、ラロ・シフリンの音楽のベース音がいい感じに響いて最高です。

改めて感じましたが、本作、ラロ・シフリンの音楽のおかげで5割増しですね。
「ミッションインポッシブル」シリーズもそうじゃないですか。あの「スパイ大作戦」のテーマが流れた瞬間、細かいことよくなっちゃいますよね。
本作も、あのテーマ曲が最大の発明かと。あのテーマ曲をモチーフにした曲がずっと流れるので、平板なシーンも緊張感が途切れない。

アクションとかは今さらあらためてレビューしても意味ないのでしないですが、ブルース・リー、ハリウッドで活躍するも結局人種差別で主演を得られず、色んな経験を踏まえ本作では脚本や編集に関する権利をしっかり確保したおかげで、きちんと主演を勝ち得ているのがすごいです(元の脚本ではローパーがハンをやっつける内容だったそうです)。

サモハンも、ジャッキーも、ユンピョウも出ていて感慨深いし、今回あらためて見て、妹のアンジェラ・マオのアクションがキレキレで感動しました。

ほんと、惜しむらくは、潜入していた女性役がノラ・ミャオだったら、そして大激闘のシーンで少しでも立ち回りを見せてくれてたら、どんだけ完璧だったんだろうと・・・妄想してしまいました。

世界のどれくらいの人が、お辞儀のときも目をそらさないようになったんだろ。

「決して相手から目を離すな。お辞儀をする時もだ!」
ティンク

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