悪徳幕府の独裁体制を打倒するべく、極道の血筋をもつセクシー超能力戦士・唐獅子仮面が立ち上がる。関東平野以外の陸地が水没したディストピアを舞台にしている、東映ビデオ製作のエロティック・バイオレンス。
日本映画だが、外国人キャストを起用して、アメリカで撮影をおこなっている。永井豪がキャラクター創造とストーリー原案を手掛けており、物語の世界観は「バイオレンスジャック＋東映ピンキー」といった感じ。
民主主義をガン無視する将軍の他、隕石の光線により人間が鬼人化する怪異現象が拡大。そんな最中に、弱きを助け強きを挫く、唐獅子仮面と仲間たちが行動を開始するのだが、当局から危険人物のレッテルを貼られてしまい、どーたらこーたら。
惜しむらくは、超能力対決と銃撃がメインのため、肉弾戦が描かれないところ。せっかく武術に長けている主人公の生い立ちが語られるのに、戦闘に入ると棒立ちになってしまう。その一方、ヌードありきの融通無碍な映像世界には「アッパレ！」と言いたい。
