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靴みがき
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『靴みがき』に投稿された感想・評価

7月7日は戦後のイタリア映画において、ロッセリーニやヴィスコンティらと共に"ネオレアリズモ"を牽引した巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督の生誕116周年目に当たります。

イタリア敗戦に伴うファシスト党の消滅により、一から復興に向け、戦後の混乱期を生き抜こうとする人々を実直に見つめていたデ・シーカ。
その視線の先には、親を亡くした戦争孤児や困窮によって靴みがきで日銭を稼がざるを得ない子供たちで溢れかえった町の光景がありました。

大人たちが勝手に始めた戦争で家族を奪われ、夢を奪われ、自由を奪われ、終いには友情をも奪われてしまうという、"戦争"の皺寄せをストレートに喰らう非力な子供たち。
その姿を冷徹なまでに"ネオレアリズモ"の手法によって描き出し、イタリアの今後を担うはずの子供たちが大人たちの醜悪によって可能性が摘まれている現状を、デ・シーカは本作で告発しています。

白馬のオーナーになる夢を抱いていた靴みがきの少年コンビが騙されて少年刑務所に入れられ、次第に不運に翻弄されてゆく少年たちの行き場の無さには一握の救いすらも与えられません。

そして長年コンビを組むことになるデ・シーカ監督と脚本家チェザーレ・ザヴァッティーニは、
本作で国内外から称賛を得た2年後に大人版「靴みがき」とも云うべき次回作「自転車泥棒」を制作し、
見事それは映画史に残るネオレアリズモの決定的傑作となりえたわけです。
悲しい内容

ネオリアリズモの研究に際して

子どもたちを貧困に陥れてる大人もまた貧乏なのが印象的

かなり悲しい内容だった
第二次世界大戦後のイタリアの混乱期を子供達を主役にストレートに描いたネオレアリズム映画の傑作。

パスクァーレとジュゼッペは親友同士。彼らは靴みがきで生計を立てていたが、彼らの大きな夢は白い馬を買うこと。そのために地道に貯金をしていたが、ひょんなことから兄に美味しい話を持ちかけられ...。

なんという重い映画なんだ...。敗戦後のイタリア、靴を磨いて闇の商売にも手を染めなければ生きていけなかった2人。彼らの生活は現代の我々からすると想像を絶します。冒頭の少年たちの明るい笑顔が、次第に暗くなっていくのも印象的。悪いことが容赦なく負の連鎖として重なっていってしまう。
子供たちによる犯罪の増加に対し、大人たちはあの手この手を使ってはびこる悪を排除しようと悪戦苦闘しますが、そもそもその種悪の根源って...と考えると切なくなります。しかも少年たちは好きで窃盗や傷害事件を起こしたわけではなく、あくまでもそれしか彼らには生きるための術が残されていなかったから。生まれた時代や場所が違えば、きっとまた別の人生を歩めたかもしれないと思うと悲しすぎます。

粗い画面の映像が、より一層当時のイタリアの暗い世相を色濃く表していて圧巻。ラストのあっけなさも、逆に強烈な印象を残していました。
映画というより、ドキュメンタリーを観ているような不思議な感覚になりました。

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