Netflixオリジナル。
自然厳しすぎ。しかも実話。しんどい。
結構序盤から極限状態なのに、どこまで追い込むの？彼らのライフは0よ！という辛さ。私だったらがんばっても10日が限界だと思う。いや、3日かも。事故の瞬間のシーンも恐ろしかったし、とあるシーンでは家のテレビで観てるのに目を背けてしまう怖さだった。
たまたま最近韓国のマンガ原作の「コンクリート・ユートピア」を観たばかりで、韓国映画の極限状態での人間の怖さとか対立を煽ってエンタメにする力はすごいなと思いつつ胸糞でもあった。
一方、こちらは実話で、羽田空港の事故も記憶に新しく、大変痛ましいと思いつつも、やっぱり最後までお互いを信じて助け合うのが現実で良かったと思ってしまった。もちろん事故も災害もないに越したことないのだけど。
自然に対してあまりにも人間は無力なんだけど、知恵と諦めない精神力で乗り越えていくのよね。凄まじい。
もちろん映像は再現なので特に飛行機の中のシーンはセットだと思うけど、ロケどのくらいやってるんだろうという雄大な、ようこんな所で撮ったなという映像。アンデス山脈の自然は時に人間に厳しくどこまでも残酷で、時に純白に輝く雪山や満天の星空のような息をのむ美しさを見せてくれる。自分が自宅のテレビで観ておいてなんだけど、映画館で観た方が良いタイプの映画だと思う。
そしてスマホはないけど、ライターを機内に持ち込める時代か。あの状況でスマホがあっても電波あるかわからないし、ライターはものすごく助けになったと思う。今だったら助かるかなと考えてしまった。
終盤に撮る写真も良い写真だったなー。エンドクレジットで本物の彼らの写真も出てくる。エモい。
アカデミー賞は国際長編映画賞のスペイン代表になってるようで、ノミネートはまだ発表されてないのか。ノミネートもされると思うし、獲りそう。
国際長編のノミネート候補、「コンクリート・ユートピア」と「PERFECT DAYS」しか知らないんだけど、あと何が出るんだろう。個人的には「PERFECT DAYS」より全然こっちの方が良い映画だと思っている。「枯れ葉」もここに入ってくるのか。結構激戦なのかも。
