宇宙規模で繰り広げられる戦争を描いたテレビアニメ「機動戦士ガンダムSEED」全50話に新作カットを追加して3部作に再構成したスペシャルエディションの第3弾。
本作はTVアニメの41～50話を再編集した完結編の劇場版作品。
戦いの舞台は宇宙。地球軍のキラとザフト軍のアスランはそれぞれ所属していた軍を離脱し、二人は協力して戦争を終わらせるために自分の意志で立ち上がる。キラはフリーダムガンダムで、アスランはジャスティスガンダムで出撃する。そんな折、地球軍は再び条約を破ってザフト軍に対して核ミサイルを使用する。ザフト軍はその報復として巨大なレーザー砲ジェネシスで地球艦隊を撃破し、ついには地球に照準を向ける…
モビルスーツ（MS）と呼ばれる戦闘ロボットによるバトルを中心に描かれたSFアニメ作品で、本作の見所は何と言ってもMSによる熱い宇宙戦で、敵味方入り乱れて壮絶なバトルが繰り広げられ、迫力ある戦闘シーンが楽しめる。
一方で男女関係が入り乱れて複雑な男女関係が交差する。
婚約していた二人がいつの間にかそれぞれ別の異性と仲良くなっていたり、ファンサービスなのだろうが、いきなり宇宙空間にヒロインの全裸像が出てきたり、戦闘中にもかかわず男女がキスをしまくるなど安易なお色気路線は如何なものか。一部の性的描写シーンではガンダムシリーズの原作者である富野由悠季が苦言を呈したことでも有名である。男女関係を描くにしても人間ドラマを重視してほしかった。
「僕たちは どうして こんなところへ 来てしまったんだろう 僕たちの 世界は…」
2024.1 BS12で鑑賞（日曜アニメ劇場）
