ゴン吉

タイガー 甦る伝説のスパイのゴン吉のレビュー・感想・評価

4.2
敵対するインドとパキスタンの諜報員の禁断の恋を活躍を描いたロマンティック・スパイアクションドラマ。
インド“3大カーン”の一人 サルマーン・カーン主演の大ヒットスパイアクション「タイガー」シリーズの第2弾。
カトリーナ・カイフがヒロインを演じ、ギリーシュ・カルナード、サジャード・デラクルーズらが共演。 
日本で劇場未公開、日本でDVD未発売、日本初放送。    

テロ組織 ISC はイラク軍の攻撃によって負傷した指導者アブー・ウスマーン(サジャード・デラクルーズ)の治療のためにイラクのイクリット市立病院を占拠し、人質としてインド人25名の看護師たちを拘束する。アメリカは、アブー・ウスマーンを殺害するため7日以内に病院を空爆することを決定する。空爆が行われれば人質の看護師たちの命はない。インドの諜報機関RAWのシェノイ長官(ギリーシュ・カルナード)は、8年前の任務から行方不明になっている伝説のスパイ・タイガー(サルマーン・カーン)を見つけ出し、彼に看護師救出を依頼することに。タイガーは、パキスタン国家諜報機関ISIの女性エージェントだったゾヤ(カトリーナ・カイフ)と結婚して、オーストリアのアルプスで、ジュニアと名付けた幼い息子と3人で平穏で幸せな生活を送っていたが、RAWのエージェントであるスナイパーのアザーン・アクバル、ハッカーのラケーシュ・シャルマ、爆発物処理の専門家ナミト・カンナーと共に、看護師救出に向かう。しかし現地で妻のゾヤとISIのエージェントたちと出くわす。インドと敵対関係にあるパキスタンのISIの目的はいかに?またタイガーは人質の看護師たちを救出することができるのか?  

「バーフバリ 王の凱旋」に次いでイン映画国内興行収入第2位を記録した人気作品だけあり面白い!
前作「タイガー 伝説のスパイ」から8年後を舞台にスケールアップした大迫力のアクションが展開される。
派手な銃撃戦や爆破シーンはもとより、宙を舞うカーアクションやホースアクションも楽しめる。
BGMも素晴らしく臨場感を盛り上げる。
オーストリア・アルプスのチロル地方インスブルックを皮切りに、アブダビ・リワ砂漠、イラク・トルコ国境アルヌスラを経てイクリットのアル・ファリドゥン製油所に潜り込む。
合言葉は「トゥトゥトゥ・トゥトゥタラ」 
実際に2014年にイラクで起きたインド人看護師人質事件から着想を得た本作は、対立するインドとパキスタン両国の協調をテーマとして描いた社会派作品でもあり胸が熱くなる。 
「パキスタン人も平和を望んでる 子供を安全に学校に通わせたい 発展と名誉の回復を望んでる これは単なる人質救出作戦じゃない 祖国の尊厳を取り戻すための戦いよ 平和を望んでいることを 世界に示したいの」
「それなら一緒に 共同作戦だ」 
「君と俺 ISIとRAW 手を携え 共に戦うんだ」 
ISIとRAWの7人の戦士たちが熱くてカッコいい。
クライマックスでインドとパキスタンの二国の国旗が並ぶのが感動的です。
サルマーン・カーン兄貴が筋肉ムキムキでカッコ良すぎで、カトリーナお姉さまのアクションも冴えてます。
「祖国が必要としている限り…」
「タイガーは蘇る」 
エンドロールはサルマーン・カーンとカトリーナ・カイフのプロモーションビデオのような美しい映像とノリノリの踊りで最後まで楽しめた。  

2024.5 BS12で鑑賞(衝撃!笑撃!!Show撃!?映画祭・吹替完全版)
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