◼︎概要
人気の劇団の主演最終オーディション。
それは貸別荘での合宿中、雪で外界と閉ざされたとした設定の中でどのように人間は過ごすのかを演じろというものだった…。
◼︎感想(ネタバレなし)
観終わった後に東野圭吾だと…と気づいたのだが、え?!と驚くレベル。
緊迫感を感じられないし、諸々なんだそれと感じる部分が多く…最終的に納得はできるのだが、これは原作は恐らく良いのだろうが映像化に失敗したのだろうな。
全ての終焉については本で読んだ方がカタルシスや圧倒される結末を感じられただろうことは疑う余地がなかった。
まぁ役者ではないファン層狙ったのかなというキャストの時点でお察しではあるか。
しかし西野七瀬さんって最後に気づきました…これはほんまに劇団にいそうだし華がないなぁと思ってたってことは名演ってことなんです…かね?
うーん…ちょっと尺の割に物足りなさが凄かったです。
◼︎感想(ネタバレあり)
・クーガー
探偵役の主演がちょっと演技力がきつい。
独白の種明かしでむず痒くなってきて、間宮氏の「生きろ」の後に割り込んできたとき、(え?空気読めよ、関係最もないお前喋んの?)って思うレベルだったということはやはり久我に愛着を持つほどの演技力を感じなかったからですね。
しかし、実際自分が殺人事件に巻き込まれて犯人わかったとしてもこんな言い回しや、こんな説明の仕方しないなといつも思ってしまうが推理小説の基礎だから仕方ないものなのか…。
・多重構造
二人目以降の殺人なのだから叫び声をあげて助けを呼ばないのかよと思っていたのだが、被害者が共犯というシナリオで合点がいった。
しかしこの話はよくよく考えれば一同を集めて殺す必要性はあったのだろうか。
たまたま居合わせたように人を集めないと殺人が難しい対象だったとかならわか?のだが、稽古などで居合わせるのだから飲み物に細工して三人を殺害する方が確実性は高いのではと思ってしまう。
まぁとはいえおそらくこの多重構造については原作だと合点がいく最後だと感じれたかもしれないが本作では誰も死んでないというオチはなかなか物足りなかった。